キーボードの洗濯

　キーボードに飲み物をかけてしまい、キーが暴走して止まらなくなってしまった事はない だろうか。私は１０年以上パソコン（デスクトップ）を使っているが、２〜３度苦い思いをした 事がある。最初は乾燥させるだけで特に何もしなかったが、そのうちキーの動きは渋くなるし、 接触も完全でないなど、元に戻らなくなったので、新しいキーボードをメーカーサービス経由で 購入した。値段は１万円程度であったので、さほどの出費ではないが、それでも一瞬の油断で １枚消えるのは、何とも情けない。

　２回目に飲み物をこぼした時は、『強い子のミロ』をコップに半分程も飲ませてしまい、 絶望的な状況にあった。ダメ元で流しへ持って行き、飲み込んだミロを吐き出して、カバーを外し じゃぶじゃぶ水洗い。その後、赤外線輻射型石油ストーブの上に乗せ、溶けない程度に温めた後、 パソコンに接続してみると、幾つかのキーはまだ押されっぱなしの状態で動かないが、何とか 使えそうな気配である。動かないキーの周辺をドライヤーで加熱した所、徐々に正常動作になり、 ついに完全に元に戻った。

　３回目にオレンジジュースを飲ませた時は、慣れたもので、分解水洗いした後に、スーパーの 買い物袋に包み、ドライヤーの熱気を送り込んで、１時間以内に復旧した。

　とどのつまり、上の２行で終わりな訳であるが。

　ちなみにキーボードの汚れを落とす場合、キートップ１つ１つ外して手揉み洗いするよりも、 キーボード毎ジャブ洗いして乾燥した方がはるかに短時間で奇麗になる。ただし、このやり方で キーボードが万一お釈迦になっても責任は取れないので、覚悟してやるように。

　いずれも昔のPC-9801用のキーボード(Ｖタイプ)での結果であり、今の安い作りのキーボードで もうまくいくという保証はない。間違ってもキーボードの外れないノートＰＣをジャブ洗いしな いよう警告はしておこう。

　最近は、以前コップを置いていた場所はマウスの居場所となり、コップはキーボードから離れ た場所におくようになってから、久しく惨事を見ないのだが・・・。