大東亜(太平洋)戦争

●戦前の世界は、欧米列強のアジア進出(植民地化)が進み、特に中国は植民地とはならなかったもの の、米英ソの権益争いが激化し、その中で日本は地の利を生かして満州を中心に積極的に進出し、欧 米列強よりも一歩先をゆく形となった。この状況を良く思わないアメリカは、経済封鎖により日本を 孤立させ、日本の対米参戦を強いた。
●パールハーバー(真珠湾攻撃)は、よく日本の騙し討ち(宣戦布告が遅れたのは事実)と言われるが、 米国防省は、日本が真珠湾を攻撃するであろう事は予測していた。ただし、その結果の予測は実に楽 観的なもの(＝黄色い猿を追い払う程度の認識しか無かった)であり、ほとんど何の対応も取られてい なかったのは事実である。

あの戦争は、どちらが悪いというものではなかった。そういう事が当たり前の時代であったのだと考 えるしかないだろう。無論中国や東南アジア諸国には何の罪も無いし、結果的に日本の侵攻が独立の 手助けになったと言っても、諸国を戦禍に巻き込んだ罪が相殺される訳ではない。