●原画はコミック5巻85ページから。うる星やつらで立体化してみたい原画としては、これより 前には無いですね。この辺からラムというキャラクターが次第に固まって来たようです。この原画 も黎明期の画風を抜け出ていないものですが、構図が良かったので作ることにしました。
●顔はある程度『安定期風』を意識して作ったのですが、初期風が混じったせいか、見る方向によ っては少々苦しい部分があります。そういう意味では寝そべっているというのは不利ですね。
●体形は下半身に固さが残る部分がありますが、まぁまぁの出来かと思います。
●塗装は月並みと言いますか、水着は黒なので筆塗りで十分ですし、特に難しい部分はないです。 巷では肌にシャドウを入れるのがあたかも常識かのように言われてますが、本来造形にごまかしが 無ければ必要ないものと思いますし、無理に陰影を付けても失敗して汚くなる危険が大きいので敢 えてやりません。それでも目尻と膝とひじの3ヶ所だけはしっかり赤みを付けてますが。
●水着の葉っぱは当初髪の毛と同じオレンジだったんですが(原画が2色刷りだったもので・・)、 2回程塗り直ししてます。その間、撮影時期の違いによって、オレンジ→緑→明るめの緑(現在)の バージョンが混在してます。
●ベースはプラバンを貼り合わせて作りましたが、内部を空洞にしたため、熱加工時に反ってしま い、矯正するのにだいぶ苦労しました。
●製作時間は完成まで本体が130時間、サーフボードが30時間です。