へい、いらっしゃい!

絶対に許すまじ!アマゾン八分(Amazon八分)の横暴を暴く

by Mr.参謀
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商品概要
許すまじ!アマゾン八分
カテゴリー:通信販売>書籍販売
メーカー:Amazon.co.jp
支払い価格:−−
利用時期:2016年4月頃
利用のきっかけ:先方都合
寸評:
あからさまな
地方出版いじめは断じて 許すまじ!

2017/6/22更新

目次
第1章 新刊なのに「この商品は現在お取り扱いできません」の謎
第2章 所詮はアマゾンが儲かる仕組みへの誘導
第3章 アマゾンの策略
第4章 あとがき

第1章 新刊なのに「この商品は現在お取り扱いできません」の謎
1−1.事の発端と経過
 3月下旬に満を持して揺籃社(ようらんしゃ/八王子市)より発売した我が初の著書、 『 八王子城精密ルートマップ 2016年版』(定価2000円+税)であるが、 この商品情報がアマゾンに掲載されたのが4月15日の事で、 その時点の表記では、「この本は現在お取り扱いできません。」となっており、 「ただいま予約受付中です。」の表示も見る事が無かった。
 その後も一向に注文受け付け状態にならず、出版社担当や私本人からアマゾンのサポートに対して 散々メールにて取り扱いの改善を申し入れたが、5月2日に「調査する」との連絡があり、 5月9日に「現状ではご注文を受け付けておりませんが5月20日頃の入荷商品が全て販売され、 当サイトの在庫がなくなった場合にお取り寄せ商品となる予定でございます。」 (出版社側には「5月13日の予定」)という回答があったが、5月20日を過ぎても状況は変わらず、 売れ筋ランキングは4月20日時点で70万位くらいだったのが、5月20日時点で290万位まで落ち込んだ。
 5月21日には、中古品が4500円以上で出品されるという滑稽な状況(6月8日まで)となったが、 その後もアマゾン自体が取り扱わない状況が続いた。 6月3日になって取り寄せ可能な状態になったが、6月6日には再び取り扱い停止状態となった。 この間、ランキングは最高で10万位以内まで上がったのを確認している。
 以後、現在まで取り扱い停止状態となり、「この本は現在お取り扱いできません」と表示されているが、 6月16日の日中に在庫1となり、販売再開。 それも当日22時台に売れた後は再び取り扱い停止状態となっている。
 アマゾンからのメールの回答は、5月10日を最後に説明を一切終了するとの返信があったのが最後となり、 その後の約束された状況に齟齬が生じても説明責任を果たさないという無責任ぶりを顕にした。

1−2.状況の解析
「この本は現在お取り扱いできません」

 上の画像は、6月10日時点(発売後2ヶ月半)のものである。 なぜこのような状況になったのか、検証してみよう。
 まずは、ネットで同様の事例が報告されていないか、 「この本は現在お取り扱いできません」というキーワードで検索してみた。

『Amazon八分とは - はてなキーワード』

 ある本が、新刊または売れ筋であるはずにもかかわらず、最大手書籍取扱サイトAmazonで 「現在お取扱いできません」の表示がされるなど購入困難な状態になっていること。 また、同サイトで書名などを検索してもヒットしないこと。
 Amazon社の陰謀だとか、関係国・関係組織の圧力によるものだとか噂されることがあるが真相は定かではない。  単に同社のオペレーションがまずかったり、他の大手サイトでも品切れという可能性もある。
Amazon八分は,Google八分とともに,Web 2.0時代の負の面である。
 これは「Amazon八分(アマゾン八分)」と呼ばれていることが判る。
●対象書籍:「亀井静香が吠える」(\800+税/2010年7月/取り寄せ)
●対象書籍:「植草事件の真実」(\1400+税/2007年2月/Amazon八分中)
●対象書籍:「偽装報道を見抜け!―世論を誘導するマスメディアの本質」(\1800+税/2008年9月/Amazon八分中)
 ※「Amazon八分中」とあるのは、他の通販サイトで取り寄せが可能であり、また、 アマゾンで中古販売しかされていないものを含む。

 このページの下の方のリンクにあるブログ、
『Amazon八分、のようなもの - まんぷく日記』でも、同様の事例が報告されている。
●対象書籍:「プラネタリウムを作りました」(\1800+税/2003年6月/絶版)
 Amazon八分となったのは、2004年6月からという事で、発売から1年後の事であり、 状況は新刊ほど深刻ではないとは言えるが、 遅くとも2004年からこの不可解な扱いは続いているという事である。

 他にも、
『アマゾンで「在庫切れ」となっていますが、』 といったブログもある(2004年11月)

 『率直に言いますと、迷惑です。』

 正にその通りである。
 このブログでは、「アマゾンの注文システムの問題」のような書かれた方をしているが、 アマゾンが「問題」を認識しているのであれば、それを10年以上も放置しているはずがない。 Amazon八分が発生すれば、被害に遭った当事者は、必ずアマゾンに対してクレームを言っているはずでもある。 これには必ず「裏」がある。そう参謀の直感が働いた。

『海文堂書店の閉店とネット書店の台頭について。 - みずのわ編集室』(2013年9月)
 このブログでも、同様の事例を取り上げていはいるが(下から30行くらい)、 あくまで「システム上の問題」のような書き方に留まっている。

 同一出版社で、多数の著書が新刊の時から「Amazon八分」を受けたという報告は無い。 その事が、問題が大きくならない要因となっているように思う。

 当初は、トーハンなどの取次店(問屋)が、何かアマゾンのデータベースに悪い情報を 流しているのではないかと疑ったが、状況を冷静に判断するに、そういう訳ではないという確信に至った。 人によっては、「本書の内容が悪いのではないか」と勘繰られる事もあるが、それは断じて無い。 本書に例えどんな非常識な内容が書かれていても、アマゾンの社員がそれを一々チェックする程暇ではない。

 本書がアマゾンで取り扱い実績が無い訳ではない。その証拠に、売れ筋ランキングの変動を見る事で、 販売の有無(冊数)を知ることが出来るのだ。 一部正確な数字でない部分もあるが、順位の変動を追ってみた。
  4/15 書籍情報掲載を確認 取扱停止「ただいま予約受付中です。」にはならず
  4/20     (700,000)位 取扱停止『この商品は現在お取り扱いできません』
  4/28 読売新聞多摩版掲載
  5/20     2,906,771位
  6/03    (2,950,000)位 取寄販売開始『通常2〜4週間以内に発送します。』
  6/05 17:20  98,311位
  6/06 11:26 191,467位
  6/06 19:49 221,657位 取扱停止『この商品は現在お取り扱いできません』
  6/08     362,587位
  6/10     483,343位
  6/12     594,039位
  6/16 09:33 751,977位
  6/16 16:53 761,896位 在庫1『残り1点 ご注文はお早めに』(A本91,801位)
  6/16 22:55 771,351位 取扱停止『この商品は現在お取り扱いできません』
  6/17 00:26 772,722位 (A本52,005位)
  6/17 11:13  83,183位 (A本74,678位)

  6/17 15:20 102,414位 (A本80,766位)
 Amazonランキングの更新は、1時間単位になっている事が公表されているが、 実際には約90分毎の逐次(時刻には非同期)更新のようだ。 ランキングを決めるロジックについては、一切明確にされていない。
 『Amazonランキングの謎を解く−確率的な順位付けが教える売上の構造』(2011年5月)の著者のHP、
『Amazon.co.jp のランキング』を見ると、 『 Amazon のランキングは,売れ行きではなく,Amazonで最後に売れたのが何日前かを表します.』 とされている。
 それが事実であるとすれば、売れたタイミングは4/20の前と、6/3〜6/5の間、6/16の3回しかない。 6/5の順位が10万位以内になっており、この後5日間に渡って50万位以内をキープしている。 4/20時点で既に順位が70万位であった事から、逆算するとこれより10日程前に売れていた事になる。 6/16から複数の出品データ("A本"他)を監視していると、 どうもそれまでの販売部数によって順位の下がり方に差があるようだ。 トータル販売部数が少ない方が数倍順位の下がり幅が大きいのだ。 この現象は、後から売れた書籍がこの間の順位の間に入ったという事を意味し、 それは即ち、同じ「1日1冊売れた」という条件であっても、最高到達順位に差があるという事を意味する。 ※1
 4/20以前に「取り寄せ」状態になっているのを見た事がないため、この時の順位は6/16と同じように、 4/15までの短時間の間に仕入れた在庫を1冊だけ販売されたものと考えられる(その時のランキングは未確認)。
 6/16には新たに在庫が1となり、販売が再開されているが、在庫数表示の横に「(入荷予定あり)」という 表示が無いため、在庫が売れ次第、取り寄せ受け付け状態にはならずに、取り扱いが再び停止されてしまう。 これは例え在庫があったとしても、「Amazon八分」フラグが立ったままという事である。 4/15もこれと同じステータスであったと考えられる。
 結局、6/16までに売れたのは、最悪3冊だけという事になる。

 ※1 Amazon のランキングの計算方法については、 以下の計算式が基本になっているものと考えられる。

  ポイント=売れた数/売れた日からの日数+売れた数/売れた日からの日数+(以下同)
   (ポイントが大きい順にランキングが決まる)

  例えば、今日初めて1冊売れた本は、99日前に100冊だけ売れた本よりも順位が上回る事は出来ない。
  また、今日初めて10冊売れた本は、100日前に100冊だけ売れた本よりも順位が上になるが、
  11日後に順位が逆転する計算になる。(2016.6.27 ※1追加)



 1年余りに渡って取り扱いを監視した結果をエクセルでグラフにしてみた。(2017/6/22追加)
   
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 発売(アマゾンのデータ登録)から2ヶ月間は、登録時の1冊しか取り扱っていない。 広告宣伝やメディア掲載などを伴う書籍の売り上げの大部分を占める期間に『売らない』アマゾンの横暴は 断罪されるべき暴挙である。
 ※最初の1冊が売れた後のランキングは300万位程度まで下がるが、 2冊目以後が売れた後はそこまで下がる事はない。
 ※売れた直後の最高ランキングはデータが取れていない事が多いが、 月2冊ペースで3ヶ月以上経過後のランキングは、1冊で3万位台、2冊連続すると2万位台が目安。

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 ※「八分」は高い側が八分状態、低い側が表向き八分解除の扱い。
 ※楽天ブックスのデータは、2017年に入ってからのもので、在庫切れ時の取り寄せ販売分は含まず。

 繰り返し八分状態になる事から、内部的には常に「八分フラグ」が立ったままの状態である。 在庫が2を越える事が一度も無かったのもそのためである。
 連続して2冊売れると数日以内に八分状態にされる。逆に売れないと八分解除期間が長くなる。
 2017年で比べる限り、楽天ブックスがアマゾンの倍程度売れているのが判る。
 楽天ブックスの在庫切れが長い原因は不明。 アマゾンのような裏はないようだが、1ヶ月も在庫切れにされると、あちこち疑いたくなる。
1−3.「Amazon八分」フラグが立つ条件
 揺籃社としては、過去に新刊がAmazon八分に遭った事はない。 出版社を単位として、Amazon八分にされる新刊は1書だけと仮定したい所だが、 上に示した過去の例を見る限り、「ナビ出版」で2件報告がされている。 これは実際に「この商品は現在お取り扱いできません」の表示になったのかどうか、 若干の疑いがあるが、この情報で判断する限り、1出版社1書だけとは限らないと見た方が良いと思われる。
 アマゾンで出版社名「"揺籃社"」で検索すると、「Amazon八分」(取り扱い停止)になってる分は出て来ない。 6/16現在、過去「Amazon八分」を受けた出版社のアマゾンでの書籍検索ヒット数を比べてみる。
 ※なぜか他の条件で「並べ替え」をしないと正しい検索件数が表示されない。

・揺籃社 175件 「八王子城精密ルートマップ2016年版」(\2000+税/2016年3月/Amazon八分中)
・ケイアンドケイプレス 155件 「亀井静香が吠える」(\800+税/2010年7月/取り寄せ)
・ナビ出版 22件(1) 「植草事件の真実」(\1400+税/2007年2月/Amazon八分中)
・ナビ出版 22件(1) 「世論を誘導するマスメディアの本質」(\1800+税/2008年9月/Amazon八分中)
・エクスナレッジ 2,152件 「プラネタリウムを作りました」(\1800+税/2003年6月/絶版)
 ※( )内数字はアマゾンでの直接販売(在庫または取り寄せ)がある件数。

 ある程度年数が経ったものについては、絶版になったり(特に雑誌類)、 アマゾン独自の判断により新品を取り扱わない事にする処置が考えられるため、 現時点でAmazon八分中になっていても、それが不当な扱いであると断罪するのは難しい。
 Amazon八分時の各出版社の書籍登録数は不明であり、ヒット作があるかどうかや、全体の販売部数も異なるが、 いずれも「売れ筋の本」が対象になっている傾向がある。 拙作も出版社が(恐らくは)今年一番に力を入れて戴いた力作である。 アマゾンの「敢えて売れ線を売らせない仕打ち」には、一体どんな狙いがあるのか、 次の章で探ってみた。

第2章 所詮はアマゾンが儲かる仕組みへの誘導
 売れ線をわざと仕入れを絞って売らないというのは、それ自体、商売的には損こそあれ何の得にもならない。 何より出版元より怒濤のクレームが来る事は判り切っている。そんな状況を敢えて修正せずに放置する。 これには必ず「アマゾンが儲かる仕組み」への伏線があると見るのが妥当である。
 商品ページを見ると、画面右上の注文欄の下に「マーケットプレイスに出品する」というボタンがある。

 『(出版社に)どうしてもこれを押させたいのか。』

 マーケットプレイスというのは、出品者がアマゾンの注文・決済システム「セラーセントラル」を使って 商品の注文を受け、出品者が直接、もしくはアマゾンの倉庫より出荷するものである。
 このボタンを押すと、 Amazonセラーセントラルの手数料を表示するページが見られる。
 他にも、判りやすく解説した 『古本や中古ゲームをAmazonマーケットプレイスで売る』があるが、 こちらは基本成約料(100円/1点)がかからない「大口出品者」の説明がないので注意。

「マーケットプレイスに出品する」

 まず、出品者が大口・小口で区別がある。
・大口出品者:月額4,900円
・小口出品者:月額0円+基本成約料100円/1点

 どちらが得かは、平均月50点以上の販売があるかどうかで決まるが、 揺籃社の場合はぎりぎりの線かも知れない。仮に小口出品者として出品した場合を考える。

書籍をアマゾンで定価販売する時に、アマゾン側に徴収される手数料は以下の項目となる。
・販売手数料(15%)
・基本成約料100円
・カテゴリー成約料60円

 本書(2,000円)を売った場合、アマゾンの手数料は、
  2000×15%+100+60=460円
となる。出版社側のレートに換算すると、77%になり、直接書店に販売するよりも割の良いレートになる。 これが700円の書籍となると、
  700×15%+100+60=265円
となり、62%にしかならず、取次店への出荷価格(60%台後半?)をも下回ってしまう。 これでは出荷作業の手間が増えた分、重荷になってしまう。
 アマゾン側の取り分は、2000円の書籍では23%、700円では38%にもなり、 人手も倉庫代もかからない受注システムだけで、大きな利益を上げる事が出来る事は明白である。
※ マーケットプレイスを利用する出品者がアマゾンの倉庫を利用して古本を含む書籍を 出荷するサービス(フルフィルメント by Amazon(FBA))があるが、その際の保管・出荷にかかる手数料は 開示されていないようだ。出品価格を見る限り、直接出品よりもかなり割高な価格設定になっている。 また、古本(中古品)の直接出品の場合、1円からの出品が目に付くが、 その時の手数料がどうなっているのかは開示されていない。 古本にもカテゴリー成約料がかかるのであれば、60円以下での出品は出来ないはずであるが、 赤字販売でも複数同時購入時の送料の差額で採算を取っている可能性はある。
 アマゾン自体が取次店から仕入れて通常の在庫として取り扱う場合は、75%か、 それ以上で仕入れなければならず、25%以下の粗利から、倉庫代や出荷のための人件費などが差し引かれる。
※ 取次店から仕入れる限り、再販制度があるため、アマゾン側に在庫の資金的リスクは無い。 アマゾンが出版社から直接仕入れている場合は60%となっており、 この低さで書籍の送料無料(合計で税込2,000円未満は350円)を実現出来るだけの利幅を確保している。 逆に言えば、取次店から仕入れている場合は、利益の多くが送料に消えるため(単品で注文の場合)、 例えベストセラー本であったとしても取り扱う旨味はほとんど無く、 本書が売れようが売れまいがどうでもいいという事になる。
 出版社としては、比較的高額な書籍だけを出版社がマーケットプレイスに出品すれば利益は確保されるが、 アマゾン側から低額の書籍の出品も要求される(アマゾンが在庫や注文受け付けを停止する=Amazon八分) 可能性もあり、そうなると利益面での旨味は無くなってしまうだろう。送料が顧客負担となるので、 送料無料のアマゾンの直接販売に比べると、客足が遠のくのも明らかである。 加えて、出版社側が懸念するのは、取次店を経由しない流通が増える事により、 再販制度の維持に支障が出る事であるという。
※ 2015年6月に取次業界4位の栗田出版販売が、2016年2月に太洋社が倒産しているが、 これらは出版不況の影響で競争が激化したためと言われている。書店自体の減少も普段から見にする通りである。

第3章 アマゾンの策略
 アマゾンの経営方針を示すものに、 書籍直接取引 開拓担当部長というのがある。
 このポジションは、直接取引を推進し出版社の売上・利益の最大化を目指します。 また、お客様の利便性および満足度の向上にも責任を負い、効率的なオペレーションを追求します。 これらを達成するために、出版社との交渉を行うと同時に、チーム全体の推進力の高めるための 戦術戦略の策定を行います。また、戦略に基づく最適な商品仕入れを行うと為のオペレーションを実現し、 ウェブにおける販売計画の策定、商品の販売促進・宣伝(ブランディング)を企画・実行します。』
と冒頭に書かれている。
 この方針は、以下の記事(ビジネス・ジャーナル)でその概要が理解出来る。
・ アマゾンと出版社、容赦ない取次「外し」加速(2016.02.20)
・ 取次、無用の長物化で存亡の危機(2016.05.27)

 いずれもアマゾンが出版社から直接仕入れるという件に関する出版社直取引システム「 Amazon e託販売サービス」(書籍・CD等以外は「 Amazon ベンダーエクスプレス」)に関する話であるが、これは「 マーケットプレイス(Amazon出品サービス)」(システムは「セラーセントラル」) とは別のシステムとなっている。
 アマゾン側から本書の出版社に対してこれらの出品システムへの直接的な誘導は無いものの、 出版社からの直接仕入れで販売の機会損失の解消を高らかに謳うアマゾンが、 「Amazon八分」という故意に自らが販売の機会を遺失する行為に出る事は、暗にこれらのシステムの 利用を強制する目的で、販路が限られる中小の出版社の特定の書籍に対して、 狙い撃ちで販売ステータスを操作している事は明白であり、 このような弱者いじめとも言える行為は、日本国内の商取引上は許されるものではない。

 当方がアマゾン日本法人のサポート担当者と交わした メールの内容を全文掲載しておく。 当方からの度重なる苦情により、途中から説明に窮したのが明確であり、 アマゾン側に誠意無しと判断したので、遠慮無く晒させて戴いた。
 事を丸く治めるには、アマゾンが本書のステータスを「通常取り扱い」に戻せば済む事であるが、 それをする事は、自らの非を認める事にもなるため、完全無視を貫くようだ。 どこまで粘るつもりなのか、今後も継続的に監視して行く。

第4章 あとがき
 書籍の再販制度というシステムに取次店が長年に渡りあぐらをかいて来たのは事実であろう。 普通の商品であれば、問屋の取り分は、定価に対して7〜10%が相場である。 在庫リスクを負わないのは、書店も取次店も同じで、代りに返品の手間があるとしても、 13%の中抜きは高過ぎるだろう。支払いが遅い(新刊が出て6ヶ月後)というのも、 何とも悠長な話だ。在庫管理にしても、出版社で在庫が山積みになっているのに、 半数が在庫切れになっているようでは、今の時代にそぐわないのは明らかである。 その点はアマゾンを見習って改善戴きたいところではある。
 発売から3ヶ月で、早くも「在庫あり」で販売している通販サイトは無くなったようだが、 初の自著に対して、実質的に通販の販売ルートを断たれた恨みは測り知れない。 アマゾンの担当者は、それを肌身で感じていながら、平気でいられるものだろうか。 国内にいながら、夜中の3時・4時に策略をごまかすためだけのメールの返信をする。 そんな仕事は、いくら割が良くても嫌だ。とんだブラック企業である。
 アマゾンの流通施策に対する日本出版者協議会の声明が出されている。
・ アマゾンによる出版社直取引(e託取引)の勧誘に対する声明(2015.12.16)
・ アマゾン「e託取引」と再販制(2016.01.05)
 大手出版社では、「Amazon八分」になるケースが無いためか、残念ながらこれに関した記述はない。 中小出版社の一部は、アマゾンとの直接取引を開始しているが、 大手出版社のほとんどは、未だに取次店を介してアマゾンに書籍を納入している。 これ以上街の書店を減らしたくなければ、アマゾンの策略に乗ってはならないのだ。

 ちなみに、この内容を晒しただけでは怒りが収まるはずはないので、その点は覚悟して戴きたい。


『アマゾン八分の謎を解く』 (C)Mr.参謀(Horigome Takashi) 2016
Mr.参謀へのメール:mailto:HGC00477@nifty.ne.jp_


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