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第１章 有名なＣＭの真相 |
１−１．利用のきっかけ-
アパートのトイレの床に数年掛かりで染みがじわじわと広がって来たため、1999年１０月に
修理を頼む事にした。特に考えずに、テレビの宣伝でよく見掛けたクラシアンに修理を依頼
する事にし、担当者が来た。
修理内容は、洋式の便器を外してパッキンの交換と、以前水漏れした事があった給水タンク
へ繋がるパイプの交換である。作業時間は約２時間であった。
料金は作業前の見積もりで何と44,100円。『高い！』そう思ったが、修理代は大家へ付け替
えるので、修理をして貰い、修理料金を立て替えた。
ただし、実際は「トイレの付け外し」を作業担当者が間違って他の作業で見積もったため、
これでも正規の料金より5,000円程度安くなっている。実際は５万円前後の支払いとなる。
２時間で５万円である。信じられない高さである。
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１−２．ＣＭの謳い文句と現実の差-
『水道の水漏れ５千円！パイプの詰まり８千円・・・・安くて早くて安心よ。』
この謳い文句だけ見ると、さも１万円前後で修理代が収まるように感じるが、実際に修理を
頼むと、
『出張料が１万５千円、トイレの付け外し２万５千円、パイプの交換８千円、
部品代が２千円・・の合計５万円。高くてホントにびっくりね。』
という感じである。
『出張費・お見積もり無料。』というのは嘘で、作業をすれば出張費はしっかり取られる。
正しくは『出張しても見積もりまでなら無料』である。
自分で呼んでおいて見積もりだけで業者を返す客などいない。
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１−３．完全ポイント制の料金体系-
まず、出張料が高い。全国３７拠点しかないので、移動時間がかかるためだろうが、出張料
だけで１万円を越えるのは堪らない。地元の水道業者なら、せいぜい５千円程度だろう。
次に作業料金だが、作業内容毎に全て値段が決まっているので、作業の内容が増える度に
作業料金が加算されていくシステムになっている。何かトラブルを直すのと、その周辺で古く
なった部品を交換するのはそれぞれ別の料金が取られるのである。そのため、悪い部分が見つ
かる毎に、うなぎ登りに作業料金が追加されていく。
例えば、家電業界であれば、出張修理の場合は出張料が５千円程度である。修理料金は交換
した場合の部品代が請求されるが、ビデオヘッド等の余程の高価な物でない限り、２千円程度
に収まる。作業料金は修理点数によらず一律７〜８千円というのが普通である。
ただし、その中でもパソコン業界はまた特別であり、ユニット毎交換となるので、
部品代だけで数万円となる場合が多い。最近は本体の値段が下がってきているので、相対的に
安くなってきているとは言え、マザーボード交換となると、それだけで３〜４万円かかる場合
もある。１０年ほど前にパソコンのフロッピーディスクドライブを交換され、部品代が３万５
千円取られて唖然とした記憶がある。
クラシアンの部品代は、パイプやパッキンなどの小物は千円程度で決して高くはない。
作業料金が累積して桁違いに高いので、部品代は誤差にも思える程だ。
通常の水道業者なら、トイレの付け外し作業で２万円はかかるかも知れないが、合計して
３万円を越えることはまずないだろう・・・とは思うのだが、どうかな街の水道屋さん。
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第２章 合法的ぼったくり手法 |
これだけ高い料金を取られながら、なぜトラブルにならないか。それは、作業前に必ず料金
を提示するからだ。○万円と、思っても見ない高い見積もり金額を言われても、『じゃ、やめます』
と追い返す勇気のある客はまずいない。名の知れた業者だけに、なおさらである。
途中で新しい問題が発見され、追加作業料金を提示されても、それが余程の金額でない限り、
それを断って別の業者に依頼する気にもなれない。そうやって支払金額が更に増えて行くのだ。
金額を事前に提示し、逐次お客の了解を得ながら作業を進めるので、支払いの際になって
トラブルになる事はない。実に巧妙なやり方である。
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第３章 こんなシールは貼ってはならない |
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こんなシールは
絶対に貼ってはならない
クラシアンを使うくらいなら、
翌朝まで水漏れしっぱなしにして
おいた方が安上がりである。
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第４章 あとがき |
取り敢えず、自分の懐は傷んでないという事で、過激な『怒り』マークは付けていないが。
クラシアンの支店が増えないのは、料金が余りにも高いため、一度使ったお客は二度と使わ
ないからだ。所詮『街の水道屋さん』には成り得ないのである。
ただし、作業者の仕事のレベルや態度に関しては、悪く言うつもりはないので、その辺を
混同しないように。(2001/09/02作成)
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